作品情報
☆第25回上海国際映画祭最優秀監督賞/最優秀男優賞受賞
☆第36回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門出品
2023年/中国製作/1時間59分/北京語/日本語字幕版
監督・脚本:リウ・ジアイン
出演:フー・ゴー(TVシリーズ「繁花」「チィファの手紙」「鵞鳥湖の夜」)、ウー・レイ(「SHADOW/影武者」「西湖畔に生きる」)ほか
ストーリー
ウェン・シャンは、脚本家を目指して大学院まで進んだが、エンタメ業界の仕事がなく、葬儀の弔辞を作成して糊口を凌いでいた。彼を心配する母親には、人気TVドラマの脚本チームで忙しいと嘘をついている。葬儀場の職員パンは、ウェンの良き理解者で、彼の観察力と文章力を見込んで弔辞の代筆業を斡旋したのだった。ウェンが今取り掛かっているのは、北京で成功した男ワンから依頼された父親の弔辞だ。だがワンは父親との接触がほとんどなく、どんな人物だったのか覚えていないという。ウェンはワンの屋敷に出向き、そこで故人の孫息子から意外な話を聴く。 次の依頼は、北京で火鍋屋を営む兄と妹。亡くなった長兄への思いがそれぞれ異なりウェンは悩む。続いて舞い込んだのはベンチャー企業の創業者の弔辞。依頼主は社長の部下で、ウェンの親友だ。ウェンは彼から、社長がどれほど努力してここまで来たか、ようやく高層階にオフィスが持てると喜んだ途端の逝去で、会社は窮地に追い込まれていると語る。故人に関わってきた人々の話を聴き、生前の姿を想像し、見送る人々の胸に染み込む弔辞を作成しながら、ウェンは自分自身の来し方を振り返り、大学の恩師に会いに行く。
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