作品情報
☆☆☆第73回ベルリン国際映画祭W受賞
☆☆☆第96回アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート
2022年/ドイツ製作/1時間39分/ドイツ語
監督・脚本:イルケル・チャタク (「ヴィクトリア」「愛欲のセラピー」)
出演:レオニー・ベネシュ(「白いリボン」「ザ・クラウン」「ペルシャン・レッスン戦場の教室」)レオナード・ステットニッシュ(*マイケル・クラマーの息子)、エヴァ・ロバウ(「イングロリアス・バスターズ」)、*マイケル・クラマー(「異端児ファスビンター」)、ラファエル・シュタホヴィアク(「水を抱く女」)ほか
ストーリー
ドイツのとある中学校に赴任してきたポーランド系ドイツ人のカーラは、責任感が強く生徒の気持ちを重んじる優秀な教師だ。新学期が始まり1年生のクラス担任になったカーラは、学校内で頻繁に起きている盗難事件に対して、校長が不寛容なやり方で、調査を進めることに疑問を抱いていた。そんなある日、教員室で同僚の女性教師が募金箱のお金を盗むところを目撃する。カーラは盗難事件の犯人を特定するために、財布を入れた上着を椅子にかけ、パソコンのカメラをオンにして授業に出る。戻った彼女は、星模様のブラウスの腕がカーラの財布からお札を抜く映像を見てショックを受ける。それは、ベテラン事務員のクーンだった。カーラは即座に本人の前に立ち、確信したことを告げるが、逆上され、クーンはカーラのクラスで最も優秀な息子オスカーを連れて帰ってしまう。その直後に開かれた保護者会では、盗難事件をめぐる学校側の態度に批判が飛び交う。と、そこに怒りくるったクーンが飛び込んでくる。「この女はこっそり動画撮影をしていた。卑劣な恥知らず」罵声を浴びたカーラはパニックに陥る。やがてクーンが盗みの容疑をかけられたという噂は学校中に広まるが、息子のオスカーは母を信じ、カーラに謝罪を要求する。クラスでは生徒が授業をボイコットし、教員室でも孤立するカーラ。
窮地に追い込まれた彼女は果たして何を決断するのか。
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