東座 | FROM EAST フロムイースト | 映画コラムニスト合木こずえのオススメ映画上映会 | 長野県塩尻市大門4-4-8 | Tel 0263-52-0515

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東座

~東座が選ぶ世界の素晴らしい秀作映画を上映しています~


秀作映画
ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男 原題:Fuhrer und Verfuhrer <公式HP>
5/3(土)~5/16(金)
◆5/3-5/9 → ①12:20(~14:33) ②18:30(~20:43)
◆5/10,12-5/16→ ①12:30(~14:44)  ②18:30(~20:43)
◆5/11(日)は13:00より小川幸司先生の解説講演 上映は14:15(~16:28) のみ
 ※解説講演にご参加なさる方は、必ず事前に電話で予約してください。



作品情報
2023年/ドイツ・スロバキア製作/2時間08分/ドイツ語/日本語版字幕/PG12
監督・脚本:ヨアヒム・A・ラング
出演:ロベルト・シュタットローバー(「ある一生」)、フリッツ・カール、フランツィスカ・ワイズほか

ストーリー
 人類最大の犯罪、ホーコーストと第二次世界大戦に、なぜ大多数のドイツ人はヒトラーに従い加担したのかを、加害者側の視点で描く。
1933年のヒトラー首相就任から1945年にヒトラーが亡くなるまでプロバガンダを主導した宣伝大臣、ヨーゼフ・ゲッベルスは、当初平和を強調していた。しかしユダヤ人の一掃と侵略戦争を望むヒトラーに批判され、自分の地位を回復するために、ヒトラーが望む反ユダヤの映画を作り、大衆を扇動する演説をプロモートする。その功あって国民を熱狂させヒトラーの信頼を取り戻したゲッベルスは、国民の戦争参加をあおる総力戦演説を行い、過激な政策を練ってゆく。


Kozのお勧め
 ヒトラーは、ゲッベルスの妻マグダを崇拝し、互いに愛情を抱いていた。ゲッベルスとマグダが結婚したのはヒトラーを守るためだ。しかし2人は親密な関係になることはなかった。そんな事実を匂わせるシーン、総督の右隣に座ること望み、固唾を呑んで指示を待つゲッベルスの焦燥、愛人との関係を断ち切られた彼の傷心など、フランツィスカ・ワイズとロベルト・シュタットローバーが見せる人間臭さと精妙な演技に目を見張る。









秀作映画
教皇選挙 原題: Conclave <公式HP>
4/26(土)~5/16(金)
◆4/26 - 5/2 → ①12:00(~14:05)  ②18:30(~20:35)
◆5/3 - 5/9→ ①10:00(~12:05)  ②14:50(~16:55)
◆5/10,12 - 5/16→ ①15:00(~17:05)
◆5/11→①18:30(~20:35)



作品情報
2024年/アメリカ・イギリス製作/2時間/英語・ラテン語・イタリア語/日本語版字幕
原作:ロバート・ハリス著「教皇選挙」
監督:エドワード・ベルガー(「西部戦線異状なし」)
脚本:ピーター・ストローハン(「裏切りのサーカス」)
出演:レイフ・ファインズ(「シンドラーのリスト」「イングリッシュ・ペイシェント」)、スタンリー・トゥッチ(「ハンガーゲーム」「ターミナル」「スポットライト」)、ジョン・リスゴー(「ガープの世界」「クリフハンガー」)、イザベラ・ロッセリーニ(「ブルー・ベルベット」「ふたりのトスカーナ」)ほか

ストーリー
 カトリック教会の最高指導者であるローマ教皇が急逝し、イギリス人の主席枢機卿トマス・ローレンスは、新たな教皇を選出する「コンクラーベ」の重責を担う。
世界各地から高位聖職者の枢機卿がバチカン宮殿に集まり、100人余りの枢機卿団は、コンクラーベの期間中、外部との接触を一切遮断される。有力候補は4人に絞られるが混戦模様になり、1日目と2日目に4回の投票を行なっても必要獲得票数の72を得るものはなく、リベラル派と保守派の対立から思わぬスキャンダルが湧き起こる。さらに3日目、厳戒態勢のバチカンに大事件が起こる。


Kozのお勧め
 原作はジャーナリスト兼作家のロバート・ハリスが書いた「教皇選挙」。ハリスは過去のコンクラーベに関するあらゆる記録を読んで執筆したという。教皇が決まれば白い煙、未決定ならば黒い煙が立ち上るという定められた公表の仕方をはじめ、伝統と格式を踏襲し続けるコンクラーベの詳細が、サスペンスタッチで描かれ興味深い。枢機卿たちが纏う衣装もそれぞれに趣向が凝らしてあり、朱色地に施された刺繍は芸術品だ。

 4月21日午前7時過ぎ、奇しくも本物のフランシスコ教皇が亡くなった。コンクラーベはご逝去から15日から20日で始まる。







秀作映画
104歳、哲代さんのひとり暮らし <公式HP>
4/19(土)~5/2(金)
◆4/19-4/25 → ①11:40(~13:19)  ②15:50(~17:29)
◆4/26-5/2→ ①10:00(~11:39)  ②14:20(~15:59) ③16:15(~17:54)



作品情報
2024年/日本製作/1時間34分/日本語
監督・編集:山本和宏
出演:石井哲代ほか
ナレーション:リリー・フランキー

ストーリー
 「中国新聞」での連載からTVドキュメンタリーへ、尾道でひとり暮らしを続ける石井哲代さんの暮らしを追ったディレクターが、番組を映画化したドキュメンタリー。
 広島県尾道市の山間の町で、石井哲代さんはひとり暮らしを続けていた。小学校の教員をしていた哲代さんには、子どもはなく、同じ教師だった夫に先立たれから、親戚や近所の方に支えられて生活している。出かける時は家の周りの雑草をむしり、誰かが家に顔を出せば、必ず「まず一杯」とお茶を淹れてもてなす。常に笑顔を絶やさず、まわりの人に感謝の言葉を伝え、よく食べ、自分でできることは自分でする習慣を守る。時々は病院の世話にもなるが、人と話すことが好きで、何事もポジティヴにとらえて、とにかくよく笑う。
そんな哲代さんの101歳から104歳までを丁寧にとらえたほのぼのと温かい映像だ。


Kozのお勧め
 久々の同窓会で、80代になった元生徒たち全員の名前を覚えていた哲代さんが点呼する。一緒に校歌も歌う。なんて幸せそうな笑顔なのだろう。リリー・フランキーの、哲代さんを慈しむような語りもいい。長生きがしたい、こんなふうに穏やかに余生を送りたい、ときっと誰もが思うだろう。







上映予告
5/3(土)~5/16(金) 5/17(土)~5/30(金) 5/17(土)~6/6(金)

ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男

後ろから撮るな 俳優織本順吉の人生

聖なるいちじくの種
5/31(土)~6/13(金) 6/7(土)~6/20(金) 6/14(土)~6/27(金)

ドライブ・イン・マンハッタン

けものがいる

ビバ・マエストロ!指揮者ドゥダメルの挑戦(アンコール上映)
6/21(土)~7/4(金) 6/28(土)~7/11(金) 7/5(土)~7/18(金)

ハッピー☆エンド

シンシン SING SING

犬の裁判
7/19(土)~ 7/12(土)~7/25(金) 7/26(土)~8/8(金)

かたつむりのメモワール

蝶の眠り

フォーチュンクッキー





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