東座 | FROM EAST フロムイースト | 映画コラムニスト合木こずえのオススメ映画上映会 | 長野県塩尻市大門4-4-8 | Tel 0263-52-0515

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東座

~東座が選ぶ世界の素晴らしい秀作映画を上映しています~


秀作映画
画家ボナール ピエールとマルト 原題:BONNARD Pierre et Marthe <公式HP>
12/14(土)~12/27(金)
◆12/14-12/20 → ①12:00(~14:08) ②18:30(~20:38)
◆12/21-12/27 → ①14:35(~16:43)



作品情報
☆横浜フランス映画祭2024観客賞受賞

2023年/フランス製作/2時間3分/フランス語/日本語字幕
監督・脚本:
マルタン・プロヴォ(「セラフィーヌの庭」「五月の花嫁学校」)
出演:
セシル・ド・フランス(「ヒア・アフター」「幻滅」)、ヴァンサン・マケーニュ(「夜明けの祈り」「セラヴィ」)ほか

ストーリー
 19世紀、印象派に続くナビ派の代表格ピエール・ボナールと彼を支えた妻マルトの実話に基づく物語。
ボナールは、街でスカウトした絵のモデル、マルトに惹かれ一緒に暮らし始める。二人はパリ郊外の湖に面した家を借り、大自然の中で俗世間から離れた生活に満足し、たまに訪れるクロード・モネとの会話を楽しむ。やがてマルトをモデルにした大胆な絵が展覧会で大評判となるも、第一次世界大戦が勃発。
その頃からパリに頻繁に出かけるピエールを、マルトは疑うようになる。


Kozのお勧め
 モネの絵画から抜け出したような背景が清々しく美しい。草木の香りが漂ってきそうな季節感とアングルにうっとりする。
 奔放で破天荒なマルトに扮したセシル・ド・フランスの演技は、開放感があり、さすがの実力。無意識に心の隙間を埋めようと水に触れる心情が痛いほど伝わってくる。情けない浮気を隠そうとする画家の、みじめな小心をたっぷり見せるピエール役のマケーニュもうまい。マルトの苦痛を思うと、ピエールの顔に絵の具を思い切りぶちまけたい衝動に駆られるが、老いて互いに手を伸ばし合う夫婦間の感情は腑に落ちる。







秀作映画
ラブ・アクチュアリー 4Kデジタルリマスター版 原題:Love Actually <公式HP>
12/14(土)~12/27(金)
◆12/14-12/20 → ①14:25(~16:42)
◆12/21-12/27 → ①12:00(~14:17)  ②18:00(~20:17)
                   →いつもより早いスタートです。



作品情報
☆2004年度ゴールデングローブ賞 最優秀作品賞(コメディ・ミュージカル部門)、最優秀脚本賞ノミネート

2003年/アメリカ・イギリス・フランス製作/2時間15分/英語/日本語字幕/PG12
監督・脚本:リチャード・カーティス(「アバウト・ア・タイム~愛おしい時間について」)
出演:ヒュー・グラント、キーラ・ナイトレイ、リーアム・ニーソン、エマ・トンプソン、コリン・ファース、ビル・ナイ、ローラ・リニー、マーティン・フリーマン、アラン・リックマン ほか

ストーリー
 観るものすべてがハッピーな気分になれる恋愛映画の金字塔。現在も第一線で活躍する大スターが勢揃いしてクリスマスを迎えるまでに起こる9つの愛の物語を展開する。

ヒュー・グラントが演ずる英国首相は、スタッフに一目惚れし、リーアム・ニーソンが息子を応援する愛すべき父親を、コリン・ファースが言葉の通じない相手に恋する小説家を演ずる。今は亡き名優、アラン・リックマンはエマ・トンプソンと熟年の夫婦役。キーラ・ナイトレイは新婚の妻を、ビル・ナイは落ちぶれたロックスターに扮し、おそらく二度と観られない歌と踊りを披露する。
恋人同士の愛、夫婦の愛、親子愛、人類愛などなど地上の愛のすべてが優しく誠実に描かれて、観客の心を揺さぶり体ごと温める。


Kozのお勧め
 初めて本作を観た時の興奮と喜びは今も鮮明に憶えている。こんなふうに観客の心を浮き立たせ、優しい自分に気づかせてくれる映画が他にあっただろうか、と観終わったあと、しみじみ幸福感に浸る。
出演者全員の自然体の演技に感服。スクリーンで再び出逢える喜びに浸ろう。これぞまさしくクリスマスシーズンに相応しい傑作だ。







秀作映画
山逢いのホテルで 原題: Laissez-moi <公式HP>
11/30(土)~12/13(金)
◆11/30-12/6 → ①12:10(~13:37) ②18:30(~20:07)
◆12/7-12/13 → ①10:00(~11:37) ②14:10(~15:47)



作品情報
2023年/スイス・フランス・ベルギー製作/1時間32分/R15+/フランス語/日本語字幕
監督:マキシム・ラッパズ
出演:ジャンヌ・バリバール(「ボレロ永遠の旋律」「幻滅」「レ・ミゼラブル」)、トマス・サーバッハー、ピエール=アントワーヌ・デュべほか

ストーリー
 毎週火曜日、クローディーヌは白いドレスをまとい、ひとり電車に乗ってスイス・アルプスのリゾートホテルに向かう。フロントで、その日の品の良い紳士を教えてもらい、レストランで声をかける。
「どこからいらしたの?」「その街のことを教えて」そして自ら男を誘い、ひとときの情事を楽しむ。
男たちはお金を払おうとするが、彼女にはそんな気はない。男たちから聞く見知らぬ街を思い浮かべ、自分が女であることを思い出す。ただそれだけがクローディーヌの息抜きだった。
障がいのある息子を抱え、自宅で仕立て屋の仕事をこなす彼女には、毎週火曜日の外出が必要だったのだ。
ところがある火曜日、ホテルで声をかけた男との出会いが、彼女の心を大きく揺さぶる。


Kozのお勧め
 ジャンヌ・バリバールでなければ演じられない熟女の品格。彼女の後ろ姿から始まる冒頭、これから何が起こるのか、彼女はどこへ向かうのか、車窓のアルプスと静かなピアノ曲が溶け合って、胸に期待と、わずかな切なさが押し寄せる。息を呑む美しい光景と、大人の女の官能的な恋心。たまらなく愛しい映画だ。







秀作映画
イル・ポスティーノ 4Kデジタル・リマスター版 原題:Il Postino <公式HP>
11/30(土)~12/13(金)
◆11/30-12/6 → ①10:00(~11:52)  ②14:00(~15:52)
◆12/7-12/13→ ①12:00(~13:52)  ②18:30(~20:22)



作品情報
1994年/イタリア・フランス製作/1時間49分/イタリア語・スペイン語/日本語字幕
監督:マイケル・ラドフォード (「1984」「トレビの泉で二度めの恋を」)
出演:マッシモ・トロイージ(「バールに灯ともるころ」)、フィリップ・ノワレ(「地下鉄のザジ」「ニュー・シネマ・パラダイス」)ほか

ストーリー
 日本公開から30年、ロングランの大ヒットを記録した名作が、4Kデジタル・リマスター版で鮮やかによみがえる。

 1950年代。チリの国民的な詩人で共産党議員だったパブロ・ネルーダは、ビデラ政権によりチリを追われ、イタリア・ナポリ沖合の小島に亡命していた。内気な島の郵便配達人マリオは、親から漁師を継げと言われていたが、島で唯一読み書きができる彼は、郵便の宛名が読めると配達員になる。しかし郵便物は、パブロ宛のものだけだ。マリオは頻繁に配達するうちパブロと言葉を交わし、パブロの詩や芸術にも興味を抱くようになる。やがてマリオは、バーで働くベアトリーチェに恋をし、どうしたら良いかとパブロに打ち明ける。


Kozのお勧め
 心臓疾患を抱えるマッシモ・トロイージはクランクアップまで持ち堪え、撮影終了から12時間後に亡くなった。当時の衝撃は今も憶えている。フィリップ・ノワレも鬼籍に入られ、今観ると、別の感慨が押し寄せて涙が溢れて止まらない。映画全体が繰り返し読みたい抒情詩のような美しく気高い逸品。







上映予告
12/14(土)~12/27(金) 12/14(土)~12/27(金) 12/28(土)~1/17(金) (※12/31-1/2は休館)

ラブ・アクチュアリー 4Kデジタルリマスター版

画家ボナール ピエールとマルト

ビバ・マエストロ! 指揮者ドゥメダルの挑戦
12/28(土)~1/10(金) (※12/31-1/2は休館) 1/11(土)~24(金) 1/25(土)~2/7(金)

カッティ 刃物と水道管

バグダッド・カフェ4Kレストア版

太陽と桃の歌
2/1(土)~2/14(金) 1/18(土)~1/31(金) 2/8(土)~2/21(金)

Brotherブラザー 富都(プドゥ)のふたり

取り残された人々 日本におけるシングルマザーの苦境

映画を愛する君へ
2/22(土)~3/7(金) 3/1(土)~3/21(金)

ノー・アザー・ランド 故郷は他にない

TATANI
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