東座 | FROM EAST フロムイースト | 映画コラムニスト合木こずえのオススメ映画上映会 | 長野県塩尻市大門4-4-8 | Tel 0263-52-0515

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東座

~東座が選ぶ世界の素晴らしい秀作映画を上映しています~


秀作映画
世界のはしっこ、ちいさな教室 原題: Etre Prof <公式HP>
9月30日(土)~ 10月13日(金)
◆9/30~10/6→①10:00(~11:28) ②14:00(~15:28) ③18:30(~19:58)
◆10/7~10/13→ ①12:15(~13:43) ②16:15(~17:43)



作品情報
2021年/フランス製作/1時間22分/フランス語、ロシア語、ベンガル語
監督:エミリー・テロン
ナレーション:カリン・ヴィアール(「エール!」「しあわせの雨傘」)

ストーリー
 2012年に公開された「世界の果ての通学路」の製作チームが挑んだ世界の果ての教師たち。
西アフリカのブルキナファソ(ガーナ、ニジェール、マリに挟まれた国)の小さな村の学校に単身赴任した新人教師サンドリーヌは「自分の国の未来を確かなものにしたい」と小さなこどもたちに国語を教える。50人ほどの生徒たちは、ほとんどが公用語のフランス語を理解できず、教室には5つの言語が飛び交う。

バングラデシュのタスリマは、一家の中で唯一の自立した女性として、女性も男性と同じ権利を持つべきという強い信念のもと、人道支援団体が主催するボートスクールに赴任。女性に教育は必要ない、早く嫁いで家族の家計を支えよと授業を邪魔する生徒の親と闘い続ける。

シベリアのスヴェトラーナは、移動式の遊牧民学校にトナカイで教材や机を運び、1ヶ所につき10日間の授業を行う。ロシア連邦の義務教育に加え、伝統あるエヴェンキ族のアイデンティティや言語を教え、魚釣りやトナカイの捕まえ方も伝授する。

現地に相談相手はおらず、彼女たちを支えるのは子どもたちだけだが、日増しに教えたことを身につける生徒たちの中で、3人の教師は自信をつけ笑顔を見せるようになる。
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Kozのお勧め
 恵まれない環境の中で、教えながら教えられ、生徒と共に成長してゆく女性教師のたくましさと、子どもたちの未来のために生きる志の高さに深い感銘を受ける。「学業には人生を変える力がある」タスリマ先生の言葉を反芻して、学ぶべきことに挑みたい。







秀作映画
エリザベート1878 原題: Corsage <公式HP>
9月30日(土)~ 10月13日(金)
◆9/30~10/6→①11:45(~13:45) ②15:45(~17:45)
◆10/7~10/13→ ①10:00(~12:00) ②14:00(~16:00) ③18:30(~20:30)



作品情報
☆☆☆第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門 最優秀演技賞
☆第95回アカデミー賞 国際長編映画賞 ショートリスト選出

2022年/オーストリア・ルクセンブルク・ドイツ・フランス製作/1時間54分/ドイツ語、フランス語、 英語、ハンガリー語
監督・脚本:マリー・クロイツァー
出演:ヴィッキー・クリープス(「ファントム・スレッド」「ベルイマン島にて」ほか) フロリアン・タイヒトマイスター、カタリーナ・ロレンツ、ジャンヌ・ヴェルナーほか

ストーリー
 ハプスブルク家最後の伝説的な皇妃エリザベートの史実に基づく物語。
「平民ならば寿命は40歳」と言われた時代。1877年。40歳を迎えたエリザベートは、容姿の衰えを異常なまでに気にしていた。コルセットで無理やり腰を締め付け、過度な食事制限を続けながら、乗馬やフェンシングで体重を維持する日々は、彼女の心を蝕んでゆく。身長172㎝、体重45キロ、ウエスト51㎝という宮廷一のプロポーションと美貌を崇められてきた彼女には、加齢による衰えは許しがたい現実だった。
そんな折、宮廷内で皇帝が若い女性アンナと楽しそうに散歩している姿を見かけ、エリザベートは女性の素性を調べさせ、街なかで後をつけるも、その若々しさにますます自信を無くして落ち込む。
さらに彼女は、女性は男性の引き立て役という立場に我慢ならず、かつての情熱が冷めた夫や、自分の態度をいさめる息子にもストレスを感じ苛立ちを募らせ、孤独の殻に閉じこもる。やがて過激な減量と精神的な疲弊で体調を崩したエリザベートに、医者は「無害だから」とヘロインを処方。ますます体力を消耗した彼女は公務も影武者を頼るほど衰弱してゆく。
1878年9月、エリザベートはアンナに皇帝の愛人になってほしいと頼み込む。そして翌年、イタリアのアンコーナに船で旅立った。


Kozのお勧め
 まるで齢40を迎えたハリウッド女優が、加齢や映画界と闘っているようなエリザベートの私生活が痛々しい。皇帝や息子の愛を得るために、誤った価値観の美を追求する彼女に同情しつつ、かつての自分を思い出す。1977年生まれの女性監督が捉えたエリザベートの女心に、今を生きる多くの女性たちは共感を覚えるだろう。「若さと美貌とスリムな体型」に固執する女性たちの敵は、それらを求める男性たちだ。







上映予告
10/14(土)~10/27(金) 10/14(土)~10/27(金) 10/28(土)~

アアルト

共に生きる 書家 金澤翔子

ルー、パリで生まれた猫
10/28(土)~11/10(金) 11/11(土)~11/24(金) 11/11(土)~11/24(金)

パターン

ロスト・キング 500年越しの運命

理想郷
11/25(土)~12/8(金)アンコール上映 11/25(土)~12/8(金) 12/9(土)~12/22(金)

青いカフタンの仕立て屋

燃え上がる女性記者たち

ヒッチコックの映画術
12/9(土)~12/22(金) 12/23(土)~ 2024/1/13(土)~1/26(金)

パトリシア・ハイスミスに恋して

私がやりました

きっと、それは愛じゃない
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